海外FXの基礎講座

DD方式とNDD方式とは?トレーダーにおすすめなのはどっち?

DD方式とNDD方式の違い

取引をするにあたって、取引方式は約定率やスリッページなどの違いに大きく関わってきます。

約低拒否されたり、スリッページが原因で自分の思うようにトレードできなければストレスがたまります。

そんな最悪な事態に陥らないために取引方式を理解しておきましょう。

国内FXに多いDD方式とは

DD方式は国内FX業者に多くみられ、トレーダーとインターバンク市場の仲介をFX業者が行います。

DD方式のメリット

DD方式には2つのメリットが挙げられます。

  • スプレッドが狭い
  • 市場の動きに影響されづらい

DD方式はスプレッドが狭いのが特徴です。そのため、取引コストが抑えられるといった利点があります。

また固定スプレッドなので、市場の動きにスプレッドの影響がほとんどなく、安定した取引が可能です。

DD方式のデメリット

DD方式には2つのデメリットが挙げられます。

  • レートを操作される恐れがある
  • 裁量トレードが難しい
  • スプレッドが広がる可能性がある

DD方式の場合、トレーダーの損失がFX業者の利益となるため、仲介に入ることでトレーダにとって不利益なレートを提示する可能性があります

例えば、あえて約定させずにレートを滑らせて不利なレートで約定させたり、約定させないように(リクオート)したり、取引システム自体をストップさせるなど、相対取引である以上、FX業者側はさまざまな操作ができます。

そのため、長期トレードではそこまで問題ありませんが、スキャルピングに向いてない取引形態と言えます。

また、原則固定スプレッドではありますが、まれに大きくスプレッドが広がる可能性があるので注意が必要です。

海外FXに多いNDD方式とは

NDD方式は海外FX業者に多く見られ、トレーダーが直接インターバンク市場で取引を行います。

変動スプレッドが多く、NDD方式からさらにSTP方式とECN方式に分けられます。

NDD方式のメリット

NDD方式には4つのメリットが挙げられます。

  • 透明性のある取引ができる
  • 短期トレードにおすすめ
  • スプレッドが狭い時間帯がある
  • スプレッド以外で還元されることが多い

NDD方式は、FX業者が仲介をしないため約定力が非常に高く、スリッページやリクオートもほとんど起こらないため、非常に透明性の高いトレードが実現します。

自分の意図するタイミングでポジションを決済できるため、スキャルピングに向いており、さらに、スプレッドが狭くなりやすい時間帯を狙えば、取引コストを抑えることができます。

また、NDD方式はスプレッドがFX業者の利益になるため、トレーダーにはたくさんトレードをしてもらわなければなりません。そのためトレード資金として豪華なボーナスキャンペーンを実施する傾向にあります。

NDD方式のFX業者とトレーダーはWin-Winの関係にあるのです。

NDD方式のデメリット

NDD方式には1つのデメリットが挙げられます。

  • スプレッドが普通~広い

透明性のある取引が実現できる分、スプレッドが普通~広い傾向にあります

先ほど、NDD方式にはさらにSTP方式とECN方式に分けられると触れましたが、ECN方式の場合、スプレッドを狭くする代わり取引手数料がかかります。

そのため、NDD方式の口座をえらぶときには口座ごとのスプレッドと取引手数料を加味して口座を選ぶことが重要です。

下記では、有名所の海外FX業者20社の口座ごとのスプレッド一覧を掲載しているのでぜひご参考ください。

【2023年9月】海外FX20社のスプレッドランキング|口座タイプ別にメイン通貨ペアを比較取引をする上で重要視されるスプレッド。 スプレッドの広さは業者ごとはもちろん、口座によっても大きく異なるため、どの口座がいいのか迷う方...

総評するとNDD方式がトレーダーにおすすめ

DD方式とNDD方式それぞれメリット・デメリットがありますが、総評するとNDD方式が有利であると言えます。

もちろん、NDD方式だから利益が出せるというわけではなく、あくまでトレードの透明性が重要になる場合があるからです。

事実、DD方式が多い国内FX業者ではトレードのうち約2~3割(※)がFX業者が操作をしているとの報告がでています。

金融庁ホームページによる調査参照

公平な取引をするためにもここはNDD取引が賢明と言えるでしょう。

では、さきほど少し触れたNDD方式からさらに枝分かれするSTP方式とECN方式は具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

STP方式とECN方式の違い

STP方式とECN方式。この違いを知ることでより自分にあった取引方式を選ぶことができます。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

初心者はSTP方式の口座がおすすめ

FX初心者経験が浅い方におすすめの口座はSTP方式の口座です。

スプレッド 普通~広い
レバレッジ 高い
ボーナス あり
最低入金額 低い
取引コスト スプレッド

STP口座のメリット

メリット
  • ボーナスキャンペーンが豊富
  • レバレッジが非常に高い
  • 約低スピードが速い
  • 最低入金額や最低取引数量が多い
  • 約定拒否が起きにくい
  • スリッページが起きにくい

STP口座のデメリット

デメリット
  • スプレッドが普通~広い
  • 差益の計算に時間がかかる
  • 市場の動きに左右されやすい

初心者向けのSTP方式の口座は主にボーナスキャンペーンが充実しているのが特徴です。

スプレッドの広さは普通~やや広めではありますが、レバレッジが高く業者によっては最大1000倍のところもあります。

STP方式の口座はボーナスやレバレッジを上手に利用すれば、リスクが低い取引ができるため、初心者におすすめの口座です。

経験者はECN方式の口座がおすすめ

トレード歴が長い方におすすめの口座はECN方式の口座です。

スプレッド 狭い
レバレッジ 低い
ボーナス なし
最低入金額 高い
取引コスト スプレッド+手数料(かからない業者もある)

ECN口座のメリット

メリット
  • スプレッドがダントツで狭い
  • 約定スピードがダントツで速い
  • 約定拒否が99%起きない
  • スリッページが99%ない
  • 取引コストを安く抑えることができる
  • 取引手数料は節税対策になる

ECN口座のデメリット

デメリット
  • ボーナスキャンペーンがほぼない
  • 最大レバレッジが低い場合がある
  • スキャルピングに規制がかかる場合がある
  • 最低入金額や最低取引数量が高い
  • 取引手数料がかかる場合が多い

経験者向けのECN方式の口座はスプレッドはかなり狭いですが別途取引手数料がかかるため、トータルで見ると若干安くなる程度です。

またECN方式はNDD方式の中でもよりクリーンな取引を実現しているため約定が非常に高いことが特徴です。

まとめ

DD方式とNDD方式では取引形態で生じる違いから、透明性が高いNDD方式がおすすめです。

また、NDD方式はさらにSTP方式とECN方式に分類され、STP口座はスプレッドがやや広めですがボーナスキャンペーンや、レバレッジの高さ、始めるハードルが低いことから初心者におすすめの口座ということが分かります。

一方ECN口座はスプレッドが狭い分、ボーナスキャンペーンがなかったり、入金金額が高いなど少々参入するハードルが高いため、ある程度のFX経験者におすすめの口座ということが分かりました。

人によって、重要視するポイントは異なるため一概には言えませんが、取引の透明性やFX業者の安全性はすべてに共通するポイントなので口コミなどを参考にしっかりチェックしておきましょう。

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ボナくん@海外FXトレーダー歴7年
国内FXで追証でメンタルをやられ、海外FXに完全移行。 ボーナス・スプレッドのバランスをみてローリスク・ハイリターンを第一にトレード。
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