Miltonmarketsは狭いスプレッドが人気で、スキャルピングするのに特化した海外FXです。運営歴は浅いですが、SNSを中心に話題を呼んでいる業者です。
しかし、数年前に親会社が経営破綻を起こしていている影響から、悪評が出ていて日本での評価は高くありません。
最初に結論から申し上げると、ゴールド取引にはおすすめですが、それ以外に関しては突出して目立ったおすすめポイントがないFX業者です。
今記事ではMiltonmarketsの問題点について深堀し、メリットについても解説していきます。
- Miltonmarketsの良い評判
- Miltonmarketsの悪い評判
Miltonmarkets(ミルトンマーケッツ)の悪い評判・デメリット
それでは、Miltonmarketsの悪評について要点をまとめて解説します。これから利用を考えている人は、一度目を通してから検討することをオススメします。
親会社が詐欺で逮捕されたためイメージが悪い
2017年4月に、親会社の「GCM(Gallant Capital Markets)」が経営破綻しています。さらにオーナーのJiri Kubicek氏が、投資家からお金を集めて不正に使用したことで、詐欺とマネーロンダリングの容疑で逮捕されています。こうした背景から、当時子会社であったMiltonmarketsのイメージダウンに繋がっています。
※なお事件発生後、Miltonmarketsは独立しています。
ロスカット水準が50%でロスカットされやすい
人気のXMやGEMFOREXを始め、多くの海外FXはロスカット水準が20%と低い傾向にあります。それに比べて、Miltonmarketsのロスカット水準50%は、国内FX業者並みに高い設定になっています。そのため高レバレッジでトレードを行うと、少しの値動きでも損失が大きくなるため、Miltonmarketsの取引環境は難易度が高いといえるでしょう。
新規口座開設ボーナス(ウェルカムボーナス)の出金条件が厳しい
Miltonmarketsでは口座開設すると5000円がもらえる「ウェルカムボーナス」というサービスがあります。出金可能なボーナスではありますが、5000円ボーナスを出金する条件としては厳しいため悪評が出ています。
- 口座開設後、30日以内に3万円以上を入金する
- 入金後90日以内に10ロット以上の取引を行う(100万通貨以上)
このことから出金するためにトレードするよりも、取引するためのポイントとして扱った方がいいでしょう。
またMiltonmarketsのボーナスについては下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。
最低入金額が3万円からとハイリスク
Miltonmarketsは「スマート口座」・「エリート口座」・「エリートプラス口座」の3種類の口座があります。しかし少額から始められるスマート口座でも、最低入金額3万円と高めに設定されています。エリート口座とエリートプラス口座に至っては、最低入金額が100万円とさらに高額になっています。少額でトレードしたい人や、FX初心者の人にとっては不向きの海外FXになるでしょう。
プラットフォームがMT4のみ
Miltonmarketsの悪評が出ている原因として、取引できるプラットフォームがMT4しか使えないことです。そのため人気のMT5や、ECN口座専用のcTradeをメインで利用していた方にとっては不便に感じるでしょう。
他口座や他業者間での両建て不可
Miltonmarketsでは、一つの口座内で両建てすることは可能です。このためスマート口座とエリート口座、2つの口座を用いて両建てすることは禁止されています。
クレジットカードでの入金ができない
Miltonmarketsの悪評が出ている原因として、クレジットカードに対応いないため不便なことです。入金方法は「海外銀行送金」と「bitwallet」の2種類となります。海外銀行送金は金融機関によって手数料が発生してしまい、口座に反映されるまで最低でも3日前後はかかってしまいます。そのため手数料が安く、オンライン手続き可能のbitwalletのアカウントを開設する必要があります。
出金すると手数料が発生しボーナスが全額消滅
MiltonMarketsでは1円であっても、一度でも出金すると保有中のボーナスは全額消滅してしまいます。消滅したボーナスは復活することはないので、出金のタイミングには注意が必要です。
Miltonmarketsの良い評判・メリット
Miltonmarketsの悪評や問題点について解説しましたが、Miltonmarketsならではのメリットもあります。続いては、Miltonmarketsのメリットについて解説します。
最大50万円の申請不要な入金ボーナス
Miltonmarketsでは、スマート口座を対象とした「二段階の入金ボーナス」を貰えるサービスを用意しています。
入金ボーナスは10万円の入金までで50%付与され、その後に最大225万円までの入金に対しては、20%のボーナスが付与されます。合計入金額が235万円であれば、総額50万円の入金ボーナスを受け取ることができます。ウェルカムボーナスとは違い、出金することはできませんが、条件なく獲得できるボーナスになります。
注意点として50%と付与された後、2回目の入金で20%のボーナスが付与される流れになります。
スプレッドが狭くとくにゴールドがおすすめ
Miltonmarkets最大のメリットされるところは、圧倒的なスプレッドの狭さです。特にエリートプラス口座では、業界トップクラスの狭いスプレッドとなっています。主要通貨ペアにおける、口座ごとの平均スプレッドは下記の通りになります。
スマート口座 | エリート口座 | エリートプラス口座 | |
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.0pips | 0.8pips | 0.4pips |
EUR/USD | 1.0pips | 0.6pips | 0.4pips |
GBP/JPY | 1.9pips | 1.2pips | 1.0pips |
CHF/USD | 1.6pips | 1.3pips | 0.9pips |
EUR/JPY | 0.9pips | 0.7pips | 0.4pips |
スキャルピングの定義は明確に定まっていないことが多く、FX業者ではっきり定義している所は少ない傾向があります。しかしMiltonmarketsでは公式サイトの方で、スキャルピングを明確に認めているため、心置きなくスキャルピングを行うことができます。
最大レバレッジが1000倍
Miltonmarketsでは口座ごとにレバレッジの設定が違います。スマート口座は1000倍・エリート口座は200倍・エリートプラス口座も200倍となります。以前は800倍とこれでも比較的高いレバレッジでしたが、選択肢の幅が広がったため、より取引の自由度が上がりました。
約定力が高くスリッページが発生しない(スリッページ保証制度)
Miltonmarketsでは平均約定スピードが0.1秒と高速約定です。これは、世界中の大手銀行が利用しているデータセンター「EQUINIX社」に、Miltonmarketsのサーバーが設置されているからです。EQUINIX社のデータセンターは、災害や通信障害に強い構造となっているため、高速約定が実現可能なのです。数分数秒を争うスキャルピングの世界では、Miltonmarketsの約定スピードはとても理想的な環境になります。
またMiltonmarketsには「スリッページ保障制度」があり、余計なコストを解消してくれます。
- スリッページ1pips以上
- 約定時間500ms以上
- 約定時間がマーケットオープン・クローズ時前後60分以外
- 約定時間が指標発表・ニュース等の前後30分以外
上記4つの条件を満たしていると、スリッページ分を払い戻してくれるサービスになります。小さなコストが積み重なると、不利になるスキャルピングトレードではとても嬉しいサービスといえます。
すべての口座で取引手数料が無料
Miltonmarketsで用意しているスマート口座・エリート口座・エリートプラス口座、それぞれの口座は取引手数料が無料となっています。
通常エリート口座やエリートプラス口座といったECN口座は取引手数料が発生しますがMiltonMarketsでは一切発生しないため、その分取引コストを抑えることができます。
ストップレベルが0.0pipsスキャルピングし放題
ストップレベルが0以上の場合、今のレートからある程度の値幅が離れていないと注文が取りません。
例えばストップレベルが5pipsで、ドル円で現在レート110.05でロングポジションを持ったとします。この場合、現在レート110.05から5pips以上離れていないと、利確・損切り注文は通りません。しかし、Miltonmarketsならストップレベルが0.0pipsのため、縛りがなく色々なトレードがしやすい環境です。
無料VPSを利用可能
Miltonmarketsでは無料VPSが使えるため、電気代を気にせずにEAを回すことが可能です。そのため、自動売買がメインのトレーダーにとっては最高の環境になるでしょう。しかし、無料VPSを利用するためには、以下の条件を満たしている必要があります。
- ミルトンマーケッツの口座開設を済ましている
- 初回口座残高が5万円以上あること
- 一ヶ月間で合計1ロット(100,000通貨単位)以上の取引をしていること
入金手数料がボーナスで補填される
Miltonmarketsでは口座開設すればウェルカムボーナスが得られる為、入金手数料が発生してもボーナスで補填することができます。
追証なしゼロカットシステム搭載
海外FXのほとんどは追証なしのゼロカットシステムで、Miltonmarketsにおいても同様です。追証があるとその損失額は予想できないため、FXでは最大のリスクとなります。しかし、ゼロカットシステムは資金以上の損失が発生しても、その損失分は業者が負担してくれるというメリットがあります。
金融ライセンスを取得しており信頼回復に努めている
Miltonmarketsは、「VFSC」というバヌアツ金融サービスのライセンスを保有しています。また親会社の破綻時には、自社だけで運営をマネッジして顧客の資金を守り抜いた功績があります。このことから顧客第一主義に遵守した業者として、信頼回復に努めています。
日本語サポートが親切丁寧
Miltonmarketsは完全日本語サポートとなっており、サポートも丁寧と好評です。
分別管理を徹底している
Miltonmarketsでは優良銀行で徹底した分別管理をしています。しかし信託保全ではないため、万が一会社が倒産した場合は返金の保障がありません。
そもそも、多くの海外業者は信託保全を適用していない傾向があります。しかしながらMiltonmarketsは「ゼロカット保障制度」や「スリッページ保障制度」など、独自の顧客保障制度を用意しているため、何もないよりかは安心できるでしょう。
MiltonmarketsのFPA(forexpeacearmy)評判
世界各国のトレーダーからの口コミを見ることができるFPAでの、2021年現在の口コミを調べてみました。
FPAの口コミはゼロ
なんとFPAの口コミはありませんでした。日本では2016年からサービスを始めたMiltonmarketsですが、日本に限らず世界的にもまだあまり浸透がないFX業者のようです。
Miltonmarketsの評判まとめ
以上、Miltonmarketsの悪評と噂されるデメリットや、メリットについて見てきました。海外FXは国内FXと比べると、信頼性が低い傾向にあるため不安を感じる人もいるでしょう。
実際にMiltonmarketsの元親会社は過去に、詐欺やマネーロンダリングの容疑で逮捕される騒動がありました。現在はMiltonmarketsは独立しているとはいえ不安や不信感が残るのも無理がありません。
現在は、立て直しのためにさまざまなボーナスキャンペーンを実施したり、口座のスペックを改善させていますが、まだまだ改善の余地があるFX業者ではないでしょうか。
Miltonmarketsの安全性に不安がある方は世界1人気と言っても過言ではないXMの利用をおすすめします。