FXを始めたての方はよくロスカットという言葉を聞いたことあるのではないでしょうか。
または、ロスカットにあってしまった方もいるかもしれません。
FX初心者の方はトレード法やチャートの勉強に重点を置いている人は正直とてももったいないです。
なぜなら、ロスカットを詳しく知ることでFXで勝てる確率が上がるからです。
本記事ではロスカットについて詳しく解説していきます。
ロスカット水準と証拠金維持率
口座を比較していると必ず目にするロスカットや、証拠金維持率という言葉ですが改めてこの2つの意味をおさらいしましょう。
ロスカット水準とは
ロスカットとは、ポジションの含み損がある程度の値に達した時に、そのポジションの含み損をこれ以上拡大させないようにするために、強制的に決済するシステムのことを言います。
ロスカット水準とは、その名の通り保有しているポジションがロスカットされる水位のことを指します。
ロスカット水準が低いほど、強制ロスカットが執行されづらくポジションを長く保有することができます。
証拠金維持率とは
証拠金維持率とは、ポジション必要証拠金に対する純資産額の割合のことです。
有効証拠金÷必要証拠金×100
この証拠金維持率の最低ラインは、FX業者によって異なり、基本的に証拠金維持率が○%を下回ると強制決済(ロスカット)されるといった表記が多いです。
マージンコールとは
マージンコールのマージンは証拠金、コールは要求を意味し、ロスカットレベルより手前のある一定レベルを下回ったときに発動するアラートのことです。
ロスカット水準が業者ごとに違うようにマージンコールも業者により異なります。
マージンコールを受け取った後も、トレーダーが追加証拠金の入金や、ポジションの決済をせずに放置し、あらかじめ定められたロスカット水準を下回ったときに強制ロスカットが執行されます。
国内FXは海外FXに比べロスカット水準が高い
ロスカットは基本的に国内FXよりも海外FXのほうが低く設定されています。
実際にどのくらい差があるのか表でまとめました。
国内FX業者のロスカット水準一覧
人気の国内FX業者のロスカット水準(証拠金維持率)は以下のとおりです。
最大レバレッジ | ロスカット水準 | |
---|---|---|
25倍 | 50% | |
25倍 | 50% | |
25倍 | 80% | |
25倍 | 100% | |
25倍 | 100% |
海外FX業者のロスカット水準一覧
海外FX業者は比較的20%が多く、国内FXのロスカット水準(証拠金維持率)と比べるとその低さは歴然です。
FX業者をタップすると詳細へジャンプします。
ロスカット水準が低いことのメリット
ロスカット水準が低いことでこれらの、メリットが挙げられます。
- 瞬間的な変動に強くロスカットされにくい
- ハイレバレッジと相性が良い
- 自分で損切りルールが決められる
以下、詳しく解説していきます。
瞬間的な変動に強くロスカットされにくい
ロスカット水準が高いと急な変動の際に証拠金維持率がロスカット水準を下回り、ロスカットされることがあります。
例えばロスカット水準が低いAさんと、ロスカット水準が高いBさんが同じタイミング・金額でポジションを保有したとします。
Bさんはロスカット水準が高いため、少しの下落で強制的に決済され損失が出ました。
それに対してAさんはロスカット水準が低いため、強制的に決済されず最終的に利益が出ました。
ロスカットは経済指標や、要人の発言の際に起こる想定以上の損失を防ぐためのシステムです。
しかしBさんのようにロスカット水準が高いと利益がでる見込みのあるものも強制ロスカットされるため、負けやすい口座と言えます。
ハイレバレッジと相性が良い
ハイレバレッジでトレードすると、証拠金維持率の変動もその分大きく変動します。
しかし、国内FXのようにロスカット水準が高いと少しの値動きで強制ロスカットされかねません。
そのため、海外FXのようにロスカット水準が低いものはハイレバレッジ取引でも、強制ロスカットされづらく負けにくい口座になります。
また、海外FXの場合多くの業者で追証なしゼロカットシステムを採用しているので、大幅な損失を抱えた場合でも、証拠金以上の請求が発生しません。
自分で損切りルールを決められる
ロスカット水準が高いと自分で定めた損切りルールを執行する前に強制ロスカットされる可能性がありますが、ロスカット水準が低いとそんな心配もありません。
損切りルールとはFXで勝ち続けている多くのトレーダーが実践している方法です。
- 買値の5~10%下落したら損切り
- 損失額を決めて損切り
- 取引期間を決めて損切り
早く損切りしないといけないとわかっていても、人間なかなかできないものですが、しっかりと分析して損切りルールを徹底することは、勝ち続ける上でとても重要です。
ロスカット水準が低いことのデメリット
ではロスカット水準が低いといいことしかないのかと聞かれるとそういうわけではありません。
ロスカット水準が低いことによるデメリットも挙げていきます。
ロスカット後に残る証拠金が少ない
ロスカット水準が低いとその分損失額も大きいので、ロスカットされた後の証拠金は少なくなり、そのまま再起することが難しくなる可能性があります。
反対にロスカット水準が高いと急な変動に耐えきれず、ロスカットされる可能性が高くなりますが、そのぶん残る証拠金も多いのでまた再起することが容易になります。
ロスカットに関する計算方法
こまめに証拠金維持率を把握して置かなければならないことは分かりましたが、その計算方法がいまいちピンとこない方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回はロスカットに関する計算方法を3つご紹介します。
下記の前提条件のもと計算していきます。
- 口座残高 10万円
- 1ドル 100円
- エントリー通貨 10,000通貨
- 口座レバレッジ 100倍
- ロスカット水準 20%
ポジションを取るための必要証拠金の計算方法
取引をする際に口座に入れておかないといけない金額のことを必要証拠金といいます。
現在の通過価格×取引数量÷レバレッジ
100×10,000÷100=10,000円
ポジションを取るときの必要証拠金は10,000円です。
ロスカット水準に達したときの有効証拠金の計算方法
有効証拠金とは証拠金とロスカット水準を掛け合わせた金額のことです。
有効証拠金=証拠金×ロスカット水準
10,000÷20%=2,000円
有効証拠金が2,000円を下回ると証拠金維持率が20%以下となるため、強制ロスカットされます。
強制ロスカット執行ラインの含み損の計算方法
強制ロスカットを執行されるラインの含み損の計算方法は3ステップで計算できます。
①まずは必要証拠金を計算します。
現在の通過価格×取引数量÷レバレッジ
100×10,000÷100=10,000円
②次にロスカット水準に達したときの証拠金維持率を計算します。
必要証拠金×ロスカット水準
10,000×20%=2,000円
③最後にロスカットまでの許容できる含み損を計算します。
口座残高-ロスカット時の有効証拠金
10,000-20,000=8,000円
このことから、強制ロスカットまで8,000円の含み損であれば耐えられることが分かります。
強制ロスカットをされない方法
上記で強制ロスカットについて詳しく解説しました。とはいえ誰も強制ロスカットは経験したくないものですよね。
そこで、少しでもロスカットを避ける方法をご紹介します。
口座へ追加入金をして証拠金維持率を上げる
これは一番簡単にロスカットを避ける方法です。
当たり前といえば当たり前ですが、口座に追加資金を投入することで有効証拠金が増加します。
そうすることで証拠金維持率が上昇するためロスカットを避けることができます。
ポジションの一部を決済する
追加証拠金を出したくない場合もあるかと思います。
そんなときにおすすめなのは一部を決済して証拠金維持率を上げる方法です。
複数のロングポジションを所有している場合、その一部を決済することで必要証拠金が減ります。そうすることで証拠金維持率が上昇するため、ロスカットを回避することができます。
マイルールを設け損切りする
先ほどロスカット水準が低いことでのメリットでも挙げたとおり、損切りルールを定めておくことは勝ち続ける上でとても重要です。
自分で決めたルールに忠実に従うには相当な精神力が必要になってきますが、ズルズル損失が膨らみ強制ロスカットされないためにも、身につけておきたいところです。
強制ロスカットされにくい海外FX業者3選
レバレッジは証拠金維持率の変動の大きさを左右するため、ロスカット水準と非常に密な関係にあります。
そこでロスカット水準と最大レバレッジを比較し、ロスカットされづらい口座をご紹介していきます。
海外FX業者 | ロスカット水準 | 最大レバレッジ |
---|---|---|
0% | 400倍 | |
20% | 3000倍 | |
20% | 1000倍 | |
20% | 888倍 | |
20% | 555倍 | |
20% | 500倍 | |
20% | 400倍 | |
30% | 500倍 |
iFOREX
他業者では強制ロスカットになるまでレートが逆行するなか、iFOREXだけポジションが生き残り、その後レートが反転するなんてこともありえます。もちろんiFOREXには追証なしゼロカットシステムが搭載されているので、追加補填の必要がありません。口座資金が0円になるまで耐えることができ、なおかつ追証なしでレバレッジが高いiFOREXなら、リスクが少なく逆転する可能性が一番高い業者と言えるのではないでしょうか。
ロスカット水準 | 0% |
---|---|
最大レバレッジ | 400倍 |
ゼロカット システム |
搭載 |
特徴 | スプレッド狭め ボーナスあり 900以上の銘柄 オリジナルプラットフォーム |
驚異のロスカット水準0%はここだけ!
他業者では強制ロスカットになるまでレートが逆行するなか、iFOREXだけポジションが生き残り、その後レートが反転するなんてこともありえます。
もちろんiFOREXには追証なしゼロカットシステムが搭載されているので、追加補填の必要がありません。
口座資金が0円になるまで耐えることができ、なおかつ追証なしでレバレッジが高いiFOREXなら、リスクが少なく逆転する可能性が一番高い業者と言えるのではないでしょうか。
AXIORY
AXIORYでは、ロスカット水準20%と比較的低い水準です。レバレッジは最大400倍までですが、その分、証拠金維持率の振り幅も最初から抑制できます。また、プラットフォームcTraderに対応しているため一括決済やアドバンス決済注文などMT4にはない機能が充実しており、常に変動しているレートを素早く正確に掴むことで強制ロスカットを防げます。
ロスカット水準 | 20% |
---|---|
最大レバレッジ | 400倍 |
ゼロカット システム |
搭載 |
特徴 | スプレッド狭め 複数口座で両建て可能 プラットフォームcTrader対応 完全分別管理 |
cTraderを扱う希少なFX業者!
AXIORYでは、ロスカット水準20%と比較的低い水準です。レバレッジは最大400倍までですが、その分、証拠金維持率の振り幅も最初から抑制できます。
また、プラットフォームcTraderに対応しているため一括決済やアドバンス決済注文などMT4にはない機能が充実しており、常に変動しているレートを素早く正確に掴むことで強制ロスカットを防げます。
TitanFX
TitanFXではロスカット水準20%、最大レバレッジ500倍のため、国内FX業者よりも長くポジションを保有することができます。
また、マージンコールが発動したときは、入金方法が豊富で手数料無料なのですぐに対応でき、強制ロスカットを防げます。
ロスカット水準 | 20% |
---|---|
最大レバレッジ | 500倍 |
ゼロカット システム |
搭載 |
特徴 | スプレッド狭め ZuluTradeが無料 LPの公表 完全分別管理 |
豊富な入金手段ですぐ対応!
TitanFXではロスカット水準20%、最大レバレッジ500倍のため、国内FX業者よりも長くポジションを保有することができます。
また、マージンコールが発動したときは、入金方法が豊富で手数料無料なのですぐに対応でき、強制ロスカットを防げます。
海外FXの強制ロスカット水準まとめ
以上の3つがロスカット水準が低く、マージンコールが出ても対処しやすいFX業者でした。
ただ、本記事でもお伝えしている通り、強制ロスカットにあわないようにするには証拠金維持率が低いことも大事ですが、それよりも本人の資金管理が一番重要です。
トレードを行う際は、有効証拠金を計算して資金管理をしっかりしてトレードを行いましょう。