国内FX業者では、マイナンバーの提出は義務付けられています。しかし、海外FX業者のXMでは、マイナンバー登録する際に「はい」か「いいえ」のどちらかを選択できるようになっています。
この記事では、「いいえ」を選択することで違法、デメリットになることはあるのか徹底解説します。またマイナンバーの規定についても解説していきますので、併せてご参照下さい。
XMにマイナンバー登録をしないデメリット
XMの口座有効化の際にマイナンバーの提出を求められます。
ですが、「いいえ」を選択した場合でも、口座有効化の手続きを完了することは可能です。それでは、マイナンバー登録しないとデメリットが発生するのかについて説明します。
いまのところデメリットはない
結論、マイナンバー登録しなくても、何ら不自由になることはなく違法にもなりません。そのため、未登録でもトレードツールが使えないということはなく、全ての機能を利用できるのでデメリットになることはありません。
XMでマイナンバーの登録を求める理由
ではなぜ、マイナンバーを登録するかの確認があるのでしょうか。それには、脱税などの金融規制の強化が原因にあります。
マイナンバーの登録を促す目的
近年、仮想通貨やデジタル通貨といった銀行を介さない通貨が増えています。このため、お金の流れが把握しずらくなり、マネーロンダリングや脱税といった、犯罪が起きる事を懸念しています。
このことから、2020年ヨーロッパ圏では金融規制の強化が強まり、欧州のトレーダーには「TIN」という納税番号を義務化することになりました。ちなみにこのTINとは、日本でいうところのマイナンバーにあたります。XMはヨーロッパ圏のキプロスに拠点を置いているので、CRSという共通報告様式に参加しています。
CRSとは、キプロス政府が自国の金融機関の納税者情報を、円滑に当刻国と共有するための規則です。そのためXMは、ヨーロッパ圏のトレーダーに対してはマイナンバーの登録を必須としているのです。
日本でもマイナンバー登録の有無が求められるから
XMがEU圏外の日本でもマイナンバー登録を求める理由は、ヨーロッパ圏と日本の金融庁に対するアピールととらえられます。特に日本の金融庁は、海外FX業者が日本人向けに営業することに対して否定的であり、過去に何度かXMに警告を出している状況です。
つまり、脱税防止など日本のルールに基づた運営をしているという、日本政府に対するアピールの意味合いを含んでいることが考えられます。
ちなみに日本人トレーダーが、XMを含む海外FX業者にマイナンバー登録することによって、トレードの損益がマイナンバーと紐づけされるようになります。これによって、損失利益が税務署に把握されるようになるため、脱税を防ぐことができます。
今後はマイナンバーの登録が必須になる可能性があるから
そもそも、マイナンバー登録が必要になったのは、金融網の抜け穴を探す企業との争いによって規制が強化されていった背景があります。そのため、今後も金融規制は厳しくなる可能性が高く、海外FXを利用しているトレーダーが増えている現状、マイナンバー登録が必須になることが考えられます。また国内FXでは、マイナンバーの提出は義務化されているので、海外FXもいずれ必要になる可能性があります。
そのため、今のうちのマイナンバーを登録しておくことで今後煩わしい登録が不要になるのがメリットとして上げられるのではないでしょうか。
XMにマイナンバーを登録する方法・手順
続いては、マイナンバー登録する方法について、スマホ(スマートフォン)とPCに分けて順を追って説明します。
手順①XMのマイページにログイン
XMtradingにアクセスし、MT4もしくはMT5のIDとパスワードを入力しログインします。
手順②左上の「アカウント名」をタップ
ログインしたらマイページトップの左上のユーザーネームをクリックします。
手順③メニューの「マイ・アカウント」をタップ
メニューからマイ・アカウントをクリックします。
手順④追加情報を入力する
マイナンバーをお持ちですか?にはいを選択し、日本在住の方であればJapanを選択します。マイナンバーを半角数字で入力し確定すれば完了です。
XMのマイナンバーに関するよくある質問
それでは、XMのマイナンバーの登録に関連する各疑問について説明していきます。
通知カードでも登録できる?
XMのマイナンバー登録は番号を入力するだけですので、わざわざマイナンバーカードを取得して登録する必要はありません。またEU圏外であれば、XMがマイナンバーが当事者のものかを確認することはないので、仮に間違えた数字を入力してしまっても問われることはありません。
登録しないことで不利益がある?
マイナンバーの登録をしないことで、デメリットになることはなく不利益になることもありません。最初に解説した通り、ヨーロッパ圏で金融規制が強化されたことで、ヨーロッパ圏でのトレーダーに対してマイナンバー登録を必須としています。そのため、日本在住のトレーダーはマイナンバーの登録の必要がなく、未登録でも違法や不利益になることはありません。
個人情報が流出する危険性は?
マイナンバーは個人の情報にアクセスする際に使われるものですが、これ自体に個人情報を含んでいるわけではありません。マイナンバーは単なる12桁の番号でしかなく、マイナンバーの流出と個人情報の流出は別物になります。
また利用範囲も限定されており、「社会保障・税金・災害対策」に集約されています。そのため、公的機関以外が利用する場合は、社会保障と税金に関する手続きを代行する場合のみと限定されているのです。
さらにマイナンバーだけでは身分証明にならず、顔写真付きの身分証明書等がなければ、個人に成りすますことはできません。個人情報は行政機関が独立・分散して管理を徹底しているため、マイナンバーから芋ずる式に情報を入手することは不可能になっています。
以上のことから、マイナンバーによって個人情報が流出する恐れはないといえるでしょう。
後でマイナンバーの登録のする方法は?
最初にマイナンバーの提出を求められた時に「いいえ」の選択してしまった場合、XMのサポートセンターに連絡する必要があります。連絡してから通常は1~3日で対応してくれます。
まとめ
EU圏外であれば、XMでマイナンバーの登録は義務化されていないので、登録の必要はありません。そのため、登録しないことで違法になったり、不利になることもありません。
しかし、今後マイナンバーの登録が必須になる可能性もありえますので今のうちに登録しておいて損は無いでしょう。
また、登録の際には番号を入力するだけですので、マイナンバー通知カードがあれば簡単に登録できます。XMを長期的に利用する予定の方は登録しておいてはいかがでしょうか。